内視鏡検査について

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内視鏡検査について

内視鏡検査について

当院では2014年8月からオリンパス内視鏡ビデオスコープの『EVIS LUCERA ELITE(イーヴィスルセラエリート)』(Fig. 1)を導入しました。内視鏡スコープ「上部消化管経鼻ビデオスコープOLYMPUS GIF – XP290N」「上部消化管汎用ビデオスコープ OLYMPUS GIF – H290」と「大腸ビデオスコープ OLYMPUS PCF – H290I」と の併用で従来のハイビジョン画質よりも細かい画像を得ることができ、観察性能の向上を図るとともに、がんの早期発見・早期治療に期待されます。これまでと比較してより広い範囲をより鮮明に映し出すことが可能で、「見落としの少ない」内視鏡検査に一層努めています。我々、スタッフ一同は皆様により精密な内視鏡検査をお受けいただくため、これからも努力を惜しむことなく精進していきます。『内視鏡はつらいと聞いたからやりたくないな…』『検査は受けたいけどこわいな…』とお考えの方は、ご相談ください。

胃内視鏡検査について

従来の経鼻内視鏡はカメラの先端が細いためCCDカメラの性能には限界があり、経口内視鏡と比較すると画質の面で見劣りすることは否めず、より注意深い観察が必要となり、結果として検査時間がかえって長くなってしまうことなどがありました。しかし、当院では直径5㎜と非常に細い経鼻内視鏡「上部消化管経鼻ビデオスコープ OLYMPUS GIF – XP290N」を採用しています。(Fig. 2)このスコープを使用することで、従来の経鼻内視鏡と比較してより広い範囲をより鮮明に映し出すことが可能で、胃がん・食道がんの発見に期待されます。経鼻内視鏡のメリットは細径であることで違和感が少なく、挿入時に舌にファイバーが触れないので吐き気をほとんど感じずに検査を行うことができます。また、検査中に会話をすることが可能なので医師に質問をしたり、スタッフに苦痛を訴えることができます。ただ、経鼻内視鏡の画質が格段に向上したとはいえ、現状で経口内視鏡に追いついた訳ではありません。当院ではこのようなメリットとデメリットを説明したうえで、どちらで行うかを相談し決定しています。一般的に、鼻腔が狭く内視鏡が通らない方やバリウム検査で異常が疑われ精密検査が必要となった方には経口内視鏡を、嘔吐感が強い方や検診の方には経鼻内視鏡をお勧めしています。経口内視鏡の場合、鎮静剤を使用して苦痛をできるだけ少なくして検査をすることもできますので、ご相談ください。

大腸内視鏡検査について

大腸内視鏡検査とは、大腸に内視鏡を入れて、大腸ポリープや大腸癌を発見し、治療する検査です。それ以外にも出血、下痢などの症状の原因を検索する目的で行います。大腸内視鏡検査は『つらく、苦しく、痛い検査』と一般に思われています。しかし、大腸がんは近年増加傾向にあり、健康診断で異常を指摘されながら内視鏡を受けるのをためらっている間に、病気が進行してしまうことをもあります。大腸がんは初期にはほとんど自覚症状はありませんが、早期発見できれば早期治療の可能性が高いがんの一つであり、早期発見が非常に重要です。当院では大腸ビデオスコープ 「OLYMPUS PCF – H290I」を使用し、検査を行っています。当システムは従来のハイビジョン画質を上回る細かい画像で観察することが可能であり、屈曲した形状の大腸でスムーズな挿入を行うため腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能を搭載し、強い屈曲部を超える場合に腸管の伸展を抑えることが可能です(Fig. 3)。当院では鎮静剤を併用することで、より苦痛の少ない検査を心掛けています。